数年前から骨盤矯正という言葉をよく聞きますが、一体どのようなものなのか?
まず骨盤は何からできているかというと腰椎の下にある仙骨と両側の寛骨この3つです。
(寛骨は両側なので2つ。腸骨、坐骨、恥骨がくっついて一つの寛骨になります。)
関節は仙腸関節(骨盤後ろ側の仙骨と寛骨の繋がってる部分)があるだけです。
なのでこの仙腸関節の動きをどうするのかということに尽きます。
(ちなみに前側の寛骨同士のつながりは軟骨で結合されています。関節ではないです。)
この関節はお辞儀をすると関節の面がすべる感じで動きます。この時左右の関節の動きにズレがあることがあります。骨盤矯正とは極端な話これを同じにすればいいわけです。
(片方が動きすぎてズレているのか、動かなくてズレているのかは判断が必要です。)
ただし産後の骨盤矯正はちょっと違ってきます。先ほど書いた仙腸関節の緩みが出ていることが多いからです。
これは産道を広げる時に関節面が離開(開き)することでそこの部分にある靭帯や筋膜が損傷します。さらに骨盤底筋群が損傷するため骨盤の安定性が落ちるからです。
*ちなみに骨盤底筋群とは骨盤の底にある筋肉でお尻を閉めたりする筋肉などです。これが損傷すると産後の尿漏れなどの原因にもなります。
以上の事から産後の骨盤矯正は骨盤の安定化をはかるために行いますし、そうでない場合の骨盤矯正は動きを整えるために行います。
アップしたのは実際の骨盤の動きがずれている写真です。(マークは後上腸骨棘寛といって骨の出っ張り部分につけてます。)
お辞儀した時に左の骨盤が右の骨盤に比べて動きが少ないのがわかります。
この左右のずれを整えるわけです。
骨盤矯正についてはやり方も様々ですが、特に産後の骨盤矯正だけは下手に行うと腰痛の原因になることもありますので当整体院でも注意して行います。
(産後の骨盤矯正はソフトな整体と軽い運動も一緒に行います。)
当整体院での骨盤矯正(整体)の方法もこの後に載せたいと思います。
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